5 胃下垂のための”自分ですえるお灸   (M氏指導による)


M氏に内臓について、たずねられる。

胃下垂である。
X線検査では胃は紐のようになって骨盤の中にまで下がっている状態であるが
病気ではないと言われたことがある

自覚症状は胃下垂になる前と変わらない。
過労、季節の変わり目、不規則な食事、などで、常に胃の存在を意識している。
重い、痛い、しくしくする、食欲がない、美味しく食べられない事も多い。
医者にかかるほどでもなく、ときどき胃薬の世話になる程度。

苦痛はいわゆる更年期症状である。
月経不順、月経前2週間くらいは、胸部が張って触れると痛む。
いらいらして家中掃除したくなる。。頭が孫悟空の金の輪で圧迫された感じ。耳の周りの凝り。ホットフラッシュ・・・・・言うことはいっぱいある.
家業、家事、立ち仕事での過労と冷え。人間関係の心労。
50歳前後の女性の多くが抱えている問題。

ドクターショッピングもした。
先人の知恵も拝借した。
血流を良くするために毎夜38℃〜40℃のお風呂に20分間以上肩までつかる。
便通を良くするために、栄養のために朝晩各250ccの牛乳を温めて飲む。
お風呂と牛乳は2年半続けた。
頭のボーンとした感じは1日お風呂を欠かすと元に戻る。

しかし「胃下垂のお灸から始めよ」といわれる。
苦痛から対応できないものかと思いながら、
次のように始める。





腹部の中央の大きな黒まるはおへそ、ツボを決める基準にする)
つぼの位置を示すときの数字の単位ははセンチではない。
患者自身の指を基準とする。1寸、2寸・・・・・と呼ぶ。

施灸するツボ(11箇所)

陽池 ようち 左のみ
照海 しょうかい 左右
中かん ちゅうかん 体の中心なので一つしかない
天枢 てんすう 左右
気海 きかい 体の中心はツボは一つ
大巨 だいこ 左右
大巨の上0.5寸 左右。ツボ名はないがここにもすえる

すえる順序 おなか→手→足

7月18日から24日まで   米粒大上記11箇所に5壮づつ(7日間)
 (この間はお休み)
7月31日から8月6日まで  米粒大3壮づつ         (7日間)

体の様子)7月中ごろからおなかが張って重くなり30日にはいつもの胃痛となった。31日のお灸の後、胃痛がすっかり治った。
月経不順だったが今回は順調。


8月12日から9月9日まで

各3壮

中かん
陽池 左のみ
照海 左右

3日間続けて3日間休むを繰り返す

体の様子)
4日間、減食しても胃薬を飲んでも空腹感がない。寝不足ではないのに日中眠い。こめかみの圧迫感がある。

9月4日忙しくて疲れたが更年期症状が軽くなってきた。頭の芯がすっきりしないが気分はよい。


9月10日から13日まで

各3壮

中かん
照海
気海
気海の外方2寸
大巨
左陽池



9月14日から15日まで

中かん 3壮
左陽池 3壮
照海 3壮
大巨 1壮

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